シャワーの水に含まれる残留塩素が気になり、浄水器を取り付けたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
キッチンの浄水器のように、今使っているシャワーヘッドに取り付けるだけで使える製品があれば便利ですが、実際にはどのような方法があるのでしょうか。
浄水シャワーには、取り付け方や除去できる物質、カートリッジの交換費用など、購入前に確認しておきたいポイントがあります。美容機能や節水機能を備えた製品もあるため、何を基準に選べばよいか迷うこともあるでしょう。
この記事では、シャワーヘッドに取り付ける浄水器の種類や選び方を整理し、代表的な製品の特徴を比較します。自宅のシャワー環境や予算に合う製品を検討する際の参考にしてください。
- シャワーヘッドに取り付ける浄水器の種類と選び方
- 浄水性能やカートリッジ価格、交換目安の違い
- 自宅のシャワーに合う浄水器と維持費の比較
シャワーヘッドに取り付ける浄水器はあるのか

シャワーの水を浄水したい場合、今使っているシャワーヘッドをそのまま使えるのか、新しいものに交換する必要があるのかによって、選ぶ製品が変わります。まずは、主な取り付け方式の違いを確認しましょう。
今のシャワーヘッドの吐水口に取り付けるタイプは確認できなかった
蛇口に取り付ける浄水器のように、シャワーヘッドの水が出る部分を覆うだけで浄水できる製品を探している場合は、取り付け方法に注意が必要です。
今回確認した製品では、今使っているシャワーヘッドの吐水口に後付けするだけで浄水できるタイプは見当たりませんでした。
浄水機能を備えたシャワー関連製品には、シャワーヘッドとホースの間に接続するタイプと、浄水機能付きのシャワーヘッドに交換するタイプがあります。どちらも、シャワーの水が浄水部を通る仕組みです。
ただし、これは今回の調査範囲で確認できなかったという意味であり、そのような製品が一切存在しないと断定するものではありません。
今のシャワーヘッドを使うならホース接続型が選択肢になる
今使っているシャワーヘッドを交換せずに浄水機能を追加したい場合は、シャワーヘッドとホースの間に接続するタイプが候補になります。
このタイプは、ホースからシャワーヘッドへ流れる水を途中で浄水する仕組みです。既存のシャワーヘッドを使い続けられるため、現在の水流や使い勝手を気に入っている場合にも検討できます。
ただし、取り付ける際にはシャワーヘッドをいったんホースから取り外す必要があります。購入前には、接続規格や付属アダプターの対応状況を確認し、自宅の設備に取り付けられるかを確かめましょう。
浄水機能付きのシャワーヘッドに交換する方法もある
もうひとつの方法は、浄水機能を備えたシャワーヘッドに交換することです。浄水カートリッジを本体に内蔵する製品や、専用カートリッジを装着して使う製品などがあります。
製品によっては、残留塩素の低減機能に加えて、節水機能やファインバブルなどの機能を備えています。ホースの途中に別の浄水器を接続する必要がない点も特徴です。
ただし、浄水性能や付加機能、カートリッジの交換方法は製品によって異なります。今のシャワーヘッドを使い続けたいのか、新しいものに交換してもよいのかを整理すると、候補を絞り込みやすくなります。
浄水シャワーを選ぶ前に知っておきたい3つのこと

浄水シャワーを比較するときは、製品の価格や機能だけでなく、浄水性能の確認方法や維持費、取り付け条件も押さえておきたいポイントです。購入後に想定と違ったと感じないよう、基本的な確認事項を整理します。
浄水できる成分と試験条件を確認する
浄水シャワーを選ぶときは、メーカーが公表している除去対象を確認しましょう。残留塩素の低減を目的とする製品のほか、特定のにおいの原因となる物質などについて、低減性能を公表している製品もあります。
「浄水」や「塩素除去」といった表現だけでは、何をどの程度低減できるのかまでは分かりません。除去対象に加え、試験方法や条件、ろ過能力などの情報も確認すると、製品ごとの違いを把握しやすくなります。
また、ファインバブルや水流切り替え、節水などの機能は、浄水性能とは別の評価ポイントです。美容機能や節水機能が充実していることだけで、残留塩素の低減性能が高いとは判断できません。
カートリッジの交換目安と費用を確認する
浄水機能付きの製品では、カートリッジの交換目安や価格も確認しておきましょう。交換目安は製品ごとに異なり、使用人数やシャワーを使う時間、水量などによって実際の交換時期も変わります。
メーカーが示す交換期間は、一定の使用条件を前提とした目安です。家族で使用する場合や、一人当たりの使用時間が長い場合は、想定より早く交換が必要になることもあります。
維持費を比較する際は、カートリッジの価格だけでなく、交換頻度も考慮することが大切です。本体価格が手頃でも、交換用カートリッジに継続的な費用がかかる場合があります。購入時の出費と、その後にかかる費用を分けて考えましょう。
自宅の接続規格や使用条件を確認する
浄水シャワーは、製品によって取り付け方法や対応する接続部が異なります。シャワーヘッド交換型ではホース側のネジ規格や付属アダプター、ホース接続型では既存のヘッドやホースとの適合性を確認する必要があります。
また、取り付けられる場合でも、使用感がこれまでと同じとは限りません。製品の構造によって水圧や水量の感じ方が変わることがあるため、水圧が低い環境ではメーカーが案内する使用条件も参考にしましょう。
止水ボタンが付いている製品についても、完全に水を止める仕様とは限りません。機能の名称だけで判断せず、公式製品情報や取扱説明書で仕様を確認しておくと安心です。
浄水シャワーのおすすめ製品を比較

- 浄水シャワーの比較表
- 既存のシャワーヘッドを使い続けたい人向け:Greeshow GS-2835
- 浄水性能の試験情報を重視したい人向け:東レ トレビーノ トレシャワー RS53
- カートリッジの交換費用も重視したい人向け:クリンスイ SK106W・SY102
- 節水機能も重視したい人向け:日丸屋製作所 H-SH-001
- 美容機能もあわせて検討したい人向け:ReFa FINE BUBBLE PURE
- 浄水機能に加えて水流や使い勝手も重視したい人向け:クリンスイ SM302-WT
浄水シャワーは、取り付け方式や浄水性能、本体価格、カートリッジの交換費用などが製品によって異なります。まずは主な製品の特徴を比較し、気になる製品について詳しく見ていきましょう。
浄水シャワーの比較表
| 製品 | 取り付け方法 | 浄水機能・公表値 | 本体価格(税込) | カートリッジ価格(税込) | 交換目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東レ トレビーノ トレシャワー RS53 | ヘッド交換型 | 残留塩素50%低減。2-MIB・CATはメーカー基準で80%低減 | オープン価格 | オープン価格 | 約5か月 |
| クリンスイ SK106W | ヘッド交換型 | 残留塩素50%低減(JWPAS J) | 10,560円 | SKC205W・2個:3,520円 | 約2か月/個 |
| クリンスイ SY102 | ヘッド交換型 | 残留塩素50%低減(JWPAS J) | 6,820円 | SYC202W・2個:3,740円 | 約4か月/個 |
| 日丸屋製作所 H-SH-001 | ヘッド交換型 | 残留塩素低減を訴求。除去率の試験根拠は要確認 | 2,980円 | H-SH-001-F・2個:1,180円 | 約3か月/個 |
| ReFa FINE BUBBLE PURE | ヘッド交換型 | 専用カートリッジ装着時に残留塩素を低減 | 32,500円(ホワイト。ブラックは35,500円) | 専用カートリッジ・3個:7,500円 | 1人約3か月、2人約2か月、3~4人約1か月 |
| クリンスイ SM302-WT | ヘッド交換型 | 残留塩素50%低減(JWPAS J) | 17,600円 | SMC302・3個:3,960円 | 約1か月/個 |
| Greeshow GS-2835 | ホース接続型 | 残留塩素低減などを訴求。公表試験の詳細は要確認 | 公式ページ掲載価格3,920円 | 販売状況・価格を要確認 | 約4~6か月(販売元の案内を要確認) |
価格は2026年10月に確認したメーカー公式オンラインストアや販売ページ等の情報をもとにしています。オープン価格の製品は販売店によって価格が異なり、セールや在庫状況によって実売価格も変動します。
H-SH-001とGS-2835は、浄水性能の試験情報や販売状況について、確認できる情報に限りがあります。購入を検討する場合は、本体だけでなく交換用カートリッジの入手性も確認しましょう。
なお、残留塩素の低減率が同じ50%でも、試験条件やろ過水量などが異なる場合があります。数値だけで製品の優劣を判断せず、メーカーが公表する試験条件と、実際の使い方に合うかどうかをあわせて確認することが大切です。
既存のシャワーヘッドを使い続けたい人向け:Greeshow GS-2835

浄水器のGreeshow公式楽天市場店
Greeshow GS-2835は、シャワーヘッドとホースの間に接続するタイプです。今使っているシャワーヘッドを交換せずに浄水機能を追加したい場合に候補となります。
Amazon公式製品ページ:GS-2835の仕様・販売状況
公式ページではG1/2の接続規格が案内されていますが、自宅の設備に適合するかは購入前に確認しておきましょう。また、残留塩素などの低減が訴求されているものの、除去率や試験条件については、確認できる情報の範囲に限りがあります。
メーカーの公式ページで確認した時点では本体が在庫切れでした。Amazonなどの公式販売ページで購入できる場合もあるため、検討する際は本体の在庫と交換カートリッジの販売状況をあわせて確認しましょう。
浄水性能の試験情報を重視したい人向け:東レ トレビーノ トレシャワー RS53

楽天24
東レ トレビーノ トレシャワー RS53は、残留塩素に加え、2-MIBやCATについても低減性能を公表している製品です。
公式製品ページ:トレシャワー RS53の仕様
RS53は、残留塩素についてJWPAS J.210に基づく50%低減、2-MIBとCATについてはメーカー独自の試験基準による80%低減を公表しています。対象物質によって試験基準が異なるため、数値を同じ条件で測定した結果として比較しないことが大切です。
浄水性能を比較する際に、対象物質や試験方法を確認したい人にとって、判断材料を得やすい製品といえます。ただし、公表された性能は所定の試験条件に基づくもので、あらゆる使用環境で同じ結果になることを保証するものではありません。
カートリッジの交換費用も重視したい人向け:クリンスイ SK106W・SY102
クリンスイ SK106WとSY102は、残留塩素の低減機能を備え、交換用カートリッジも販売されている製品です。交換目安と本体価格が異なるため、購入時の予算や使用頻度に合わせて比較できます。
SK106Wの交換目安はカートリッジ1個あたり約2か月、SY102は約4か月です。交換用カートリッジの価格も異なるため、本体価格だけでなく、交換頻度を含めた継続費用を考えて選びましょう。
どちらも交換目安はメーカーが示す使用条件に基づくものです。実際の交換時期は使用量によって変わるため、家族の人数やシャワーの使用頻度も考慮することが大切です。
節水機能も重視したい人向け:日丸屋製作所 H-SH-001

Noend【公式】楽天市場店
日丸屋製作所 H-SH-001は、浄水機能に加えて最大80%の節水を訴求しているシャワーヘッドです。
公式販売ページ(楽天):日丸屋製作所 H-SH-001
メーカー・販売元の説明画像には、耐久性能や耐圧性能に関するJIS試験の情報も掲載されています。ただし、これらは耐久性や耐圧性に関する試験であり、残留塩素の低減率や節水率を直接証明するものではありません。
また、残留塩素の低減率についても、確認できる試験根拠には限りがあります。節水機能を魅力に感じる場合でも、浄水性能と節水率はそれぞれ根拠を分けて判断しましょう。
交換カートリッジは2個セットで1,180円、交換目安は約3か月/個です。継続費用を比較しやすい一方、性能を示す数値については、販売ページの訴求と試験によって確認できる内容を区別して考える必要があります。
美容機能もあわせて検討したい人向け:ReFa FINE BUBBLE PURE

MTG ONLINESHOP 楽天市場店
ReFa FINE BUBBLE PUREは、ファインバブル機能を備え、専用カートリッジを装着すると残留塩素の低減機能も利用できるシャワーヘッドです。
公式製品ページ:ReFa FINE BUBBLE PUREの仕様
美容機能も重視したい場合は、選択肢のひとつになります。ただし、残留塩素の低減機能を利用するには専用カートリッジが必要です。本体価格だけでなく、使用人数に応じた交換費用も考慮しましょう。
浄水を主な目的とする場合は、浄水機能を中心とした製品とも比較し、付加機能にどこまで費用をかけたいかを考えると判断しやすくなります。
浄水機能に加えて水流や使い勝手も重視したい人向け:クリンスイ SM302-WT
クリンスイのオフィシャルshop 楽天市場店
クリンスイ SM302-WTは、残留塩素の低減機能に加え、ウルトラファインバブルや一時止水ボタンを備えた製品です。
公式製品ページ:クリンスイ SM302-WTの製品仕様
浄水機能だけでなく、水流や操作性にもこだわりたい場合に検討できます。一時止水ボタンは便利な機能ですが、完全に水を止める仕様ではないため、その点はあらかじめ確認しておきましょう。
カートリッジは1個あたり約1か月が交換目安とされているため、定期的な交換を前提に維持費を考える必要があります。付加機能の必要性と継続費用の両方を踏まえて選びましょう。
自分に合う浄水シャワーを選ぶには

浄水シャワーは、何を優先したいかによって選ぶ製品が変わります。取り付けやすさ、浄水性能、維持費、付加機能のうち、自分にとって譲れない条件を整理しておきましょう。
今のシャワーヘッドを使い続けたいなら取り付け方式を優先する
現在のシャワーヘッドを気に入っていて、そのまま使いたい場合は、ホース接続型が候補になります。一方、シャワーヘッド自体を交換してもよいなら、浄水機能付きの製品から幅広く検討できます。
ただし、取り付け方式だけで決めず、自宅の設備との適合性や、取り付け後の使い勝手も考慮しましょう。
浄水性能を重視するなら公表情報の内容で比較する
残留塩素の低減を重視する場合は、製品ごとの公表値だけでなく、除去対象や試験条件も確認しましょう。比較表で数値を見比べる際も、試験方法が異なる場合は、低減率の数字だけで優劣を判断できません。
性能の根拠をどこまで確認できるかも、製品選びの判断材料になります。
維持費を重視するなら交換費用と入手しやすさを考える
浄水シャワーを継続して使うなら、本体価格に加えて、交換用カートリッジの費用も考慮しましょう。交換目安が長くてもカートリッジが高価な場合があり、価格だけでは維持費を判断できません。
比較表を参考に、交換頻度やカートリッジの入手しやすさも含めて、無理なく使い続けられる製品を選びましょう。
美容機能や節水機能が必要かを考える
ファインバブルや水流切り替え、節水などの機能も求めるなら、それらを備えた製品も候補になります。ただし、付加機能の充実度と浄水性能は別の評価ポイントです。
節水率などの数値についても、比較条件や測定方法を確認できるかが重要です。必要な機能を見極め、付加機能にかかる費用も含めて検討すると、自分に合う製品を選びやすくなります。
浄水シャワーを使う前に確認したい注意点

浄水シャワーを快適に使い続けるためには、取り付け後の水圧や水量、カートリッジの交換時期にも気を配る必要があります。また、浄水機能による残留塩素の低減と、肌や髪への効果は分けて考えましょう。
水圧や水量が変わる場合がある
浄水シャワーは、フィルターなどを通して水を流す構造のため、製品によっては水の勢いや使い心地が変わる場合があります。もともと水圧が弱い環境では、取り付け後に物足りなさを感じる可能性もあります。
気になる場合は、購入前にメーカーが公表している流量や使用条件を確認しましょう。実際の使用感は、自宅の給湯設備や水圧などによっても異なります。
カートリッジの交換目安を守って使う
カートリッジは、メーカーが示す交換目安を参考に、使用量に応じて交換しましょう。交換時期を過ぎると、メーカーが想定する浄水性能を維持できない可能性があります。
交換目安は製品や使用条件によって異なるため、単に使用期間だけで判断せず、取扱説明書などに記載された案内を確認することが大切です。
浄水機能だけで肌や髪への効果を判断しない
残留塩素を低減する機能があっても、それだけで肌の乾燥や髪の傷みが改善するとは限りません。肌や髪の状態には、体質や季節、洗い方、使用するシャンプーなど、さまざまな要因が関係します。
ウルトラファインバブルなどの美容機能についても、浄水機能とは分けて考える必要があります。製品がうたう機能と、試験などで確認されている内容を区別し、具体的な効果を判断する際は、その根拠も確認しましょう。

まとめ|取り付け方法と浄水性能、維持費を確認して選ぼう

今回確認した範囲では、既存のシャワーヘッドの吐水口に直接取り付ける浄水器は見当たりませんでした。今のシャワーヘッドを使い続けたい場合はホース接続型、交換してもよい場合は浄水機能付きのシャワーヘッドが候補になります。
選ぶ際は、残留塩素などの除去対象や試験条件、カートリッジの交換費用、自宅の設備との適合性を確認しましょう。美容機能や節水機能も必要かどうかを考え、購入価格だけでなく、使い続けやすさも含めて比較することが大切です。

最後まで読んでくださりありがとうございました
浄水シャワーに関するよくある質問
参考・出典
浄水シャワーの規格・試験基準
- 浄水器協会「浄水シャワーの規格と品質表示」
https://www.jwpa.or.jp/sw/sw-kikaku.html - 浄水器協会「JWPAS J(2021)浄水シャワーに関する規格基準」
https://www.jwpa.or.jp/data/jwpas2/JWPAS_J_2021.pdf - 一般財団法人 日本食品分析センター「給水装置・浄水器」
https://www.jfrl.or.jp/service/water_supply
各製品の公式情報
- 東レ「トレビーノ トレシャワー RS53」
https://www.torayvino.com/product/shower/rs53/ - 三菱ケミカル・クリンスイ「浄水シャワー・浴室用本体」
https://cleansui.com/products-category/shower-body - 三菱ケミカル・クリンスイ「SY102」
https://cleansui.com/products/sy102 - ReFa「リファファインバブル ピュア」
https://www.refa.net/item/refa_fine_bubble_pure/ - 日丸屋製作所 公式サイト
https://himaruya.com/ - Greeshow「シャワー浄水器 GS-2835」
https://greeshow.jp/products/gs-2835-ga
第三者による製品比較
- マイベスト「塩素除去シャワーヘッドのおすすめ人気ランキング」
https://my-best.com/2825
※製品の仕様・価格・カートリッジの交換目安は変更される場合があります。購入前に各メーカー・販売元の最新情報をご確認ください。


